アシテアとミティキュアはどちらもダニアレルギーの脱感作療法に使う薬で、治療に使う抗原の量が多いのがアテシア、錠剤が溶けやすいのがミティキュアという特徴があります。現在のところ、効果や副作用に大きな違いは報告されておらず、薬の飲みやすさや薬の量の増やし方によって使いわけられています。
脱感作療法とは、アレルギーの原因となるアレルゲンをあえて投与し、特殊な免疫反応を起こすことでアレルギー反応を減弱することを目的としていますが、詳細なメカニズムはわかっていません。アシテアとミティキュアはどちらもヤケショウダニやコナヒョウダニという2種類の培養ダニの抽出液を生成した薬です。
ダニアレルギーの主なアレルゲンが、全世界共通でヤケヒョウダニとコナヒョウダニであることから、この2種類のダニの抽出液が用いられています。アシテアやミティキュアを使った脱感作療法では、アレルゲンを投与するため、アナフィラキシーショックの副作用に注意する必要があります。
重篤なアナフィラキシーショックは死の危険性があるため、これらの薬は、製薬メーカーの講義を受け試験に合格した医師しか使うことができません。処方箋を扱う薬剤師は、アシテアやミティキュアを処方した医師が、取り扱い資格のある医師かを確認する必要があります。