糖尿病を正しく知ろう

糖尿病という病

糖尿病とは血液中の糖分の量が高くなってしまう病気です。血糖が多くなり過ぎると、血管がどんどん破壊されていきとんでもないことになります。糖尿病を単なる肥満だと考えている人も少なくないですし、初期のころは自覚症状がほとんどないので、この病気を甘く見ている人が多いですが、糖尿病が重症化すると非常に危険です。重症化してしまうと、例えば失明したり足の指などを切断しなければならなくなったりします。

また、糖尿病になることにより、癌などの他の様々な病気も引き起こしやすくなるとされているので、軽く考えてはいけません。アレルギー症状なども、糖尿病を患っている人は重症化しやすいとされおり、この病気は百害あって一利なしですから、早急に治療するのが望ましいでしょう。

糖尿病のタイプ

糖尿病には2つのタイプがあります。まず、すい臓がインスリンをまったく作ることができない1型糖尿病です。正確な原因は解明されていませんが、年齢に関係なく発症します。主な症状としては、喉が渇きやすい・急激な体重減少・疲れがひどい・頻尿などが挙げられます。今のところ、インスリン注射による治療法しかありません。

そしてもう一つのタイプは、すい臓で作られたインスリンの量が不十分だったり、作られたインスリンがしっかりと作用しない2型糖尿病です。原因は、加齢・遺伝・肥満・著しい運動不足などです。疲労感・皮膚の乾燥と痒み・頻尿・性機能障害・傷が治りにくいなどが主な症状ですが、初期段階では自覚症状がほとんどありません。そのため、知らないうちに重症化していることもあります。糖尿病の9割がこの2型ですが、飲み薬やインスリン注射で治療することができます。

重要なのは初期段階での治療

多くの方が一度は聞いたことがある病気には、糖尿病があり一般的には中高年の方が発症することが多い傾向にあります。悪化してしまうと完全に完治させることが難しいので、少しでも糖尿病の症状が出ている方は早期に病院にて受診することは重要です。

症状においては以前よりも疲れやすい体質になったり、目のかすみや頻尿、手足の動作が以前と比較すると鈍っている方、急激に体重が減ったという方も全てではありませんが、糖尿病の症状には当てはまります。

治療は服用薬の他、インスリンの注射で進められることが一般的ですが、適度な運動をしたり食育療法を実践することも効果的です。特に40代以降で太り過ぎの体型の方や、親など血縁者に糖尿病の方がいるという方は掛かりやすい傾向にあるので早期発見で早期治療を行えば命の危険性はクリアできるのではないでしょうか。

都民の4人に1人は糖尿病

東京都に住む40代から74歳の4人に1人は、糖尿病を発症しているもしくは糖尿病予備軍といわれています。生活習慣病の一つでもある糖尿病は様々な合併症があること、一度症状を持つと生涯にわたり医薬品の服用が必要になるなど若い世代のときから生活習慣や食生活の見直しが求められます。糖尿病は初期段階での自覚症状は乏しく数年放置していると血管に傷が付いてしまい網膜症や腎臓病、神経障害、心筋梗塞や狭心症といった心臓病や脳卒中、足病変などの合併症になる可能性が高いといわれています。

さらに、骨粗しょう症やがん、歯周病や認知症などの発症リスクが高くなるなど注意しなければならない病気であることが明確です。なお、糖尿病のことを正しく知ることは予防の第一歩になるといわれており、どのような生活をしなければならないのか理解しておくことが大切です。糖尿病予備軍については“糖尿病予備群といわれたら | 糖尿病情報センター”のページがおすすめです。糖尿病予備軍に関する情報が細かく紹介されています。是非こちらの記事も参考にしてみて下さい。