このタイトルでは、まるで睡眠をとると高血圧や糖尿病になる、と誤解されるかもしれませんが、まったくの逆で、睡眠が不十分であると、高血圧や糖尿病になりやすいのです。

近年の調査によると、睡眠が十分にとれていない方は、日本人の約20%に上ると言われています。つまり、それだけの人が、高血圧や糖尿病になる危険性を高めているということです。

しかし、眠りたいけれど、勉強や仕事が多忙で眠る時間がない方や、眠りにつこうと思ってもなかなか眠れない、という方が多いです。それでも、やはり睡眠不足は健康の大敵であるため、眠るべきなのです。

まず、血圧は自律神経によってリズムが決定されるため、体内時計が血圧に大きく関わっています。そのため、睡眠不足で体内時計が乱れると、血圧も乱れ、高血圧になり、心筋梗塞や脳梗塞などの深刻な病気を引き起こす可能性が高まるのです。

また、睡眠不足によってインスリンの働きも鈍り、血糖値も上がりやすくなり、糖尿病になりやすくなります。そのような危険性があるため、睡眠は十分にとりましょう。